2018年11月15日木曜日

『叱る』

体罰はいけません。
では、子どもが悪いことをした時、どのような罰を与えればいいのでしょうか?

指導者と子どもたちとのコミュニケーションや信頼関係が大切だと教育評論家は声を大にしておしゃいます。
それはもちろん大切です。
しかしそのようなコミュニケーションや信頼関係を築こうと努力したうえで、それでもルールを無視する子どもはいるのではないでしょうか。

もうひとつの視点を考えてみてください。
学校や、地域のスポーツ団体をはじめとする青少年教育団体などは、子どもが社会に出るための準備をさせてあげる機関でもあるのです。すなわち、社会のルールを知らしめる場なのです。

家庭教育は、各家庭のルールで生活します。
しかし、社会に出れば、社会のルールがあり、その上にさらに、各会社や地域のルールがあるのです。
社会では、そのルールを破れば、当然のことながらペナルティー…罰…が課せられます。
ひきんな例は、人のものをとれば、逮捕され、刑が科せられます。

さて、その社会のルールを学ぶ準備期間である、学校で、どのようなペナルティーが許されているのでしょうか?

授業中に悪さをしていた生徒を立たせて授業を受けさせたら、非難を浴びた先生がいました。
だからといって、その程度の悪さで停学はないですよね?
小さなペナルティーが、許されない状況は、指導者に、子どもに社会のルールを教えなくていいと言っているようなものなのではないでしょうか。

社会のルールを知らないまま社会に出た子どもはいったいどうなるのでしょうか?

会社の方にこんな話を聞きました。タイムカードを押してから、化粧室に行ってお化粧する女子社員がいる。それを叱ると、そんなことで叱るならと、会社辞めてしまった。
特別な例かもしれませんが、自分のルールが通らないならやめる?
自分の行いを直すのではなくやめてしまう。
本当は叱られたら、改めるということを、社会に出る前に身につけておかなくてはいけないと思うのです。
それが身についていないのは、叱られたことがないのかもしれません。
又は、叱られても改めなくてもいい状況の中に身を置いていたということでしょう。

指導者が、子どもを叱った時、指導者が悪いのではなくて、子どもにその非があると考えてほしいと思います。
そして一緒に、行動を改める努力を応援してあげてほしいと思います。
もちろん指導者は、その非をきちんとお父さんお母さんに伝えなくてはいけませんね。
同時に、お父さんお母さんと、指導者は、一緒に、どのようなペナルティーをすればいいか、考えないといけないのかもしれません。
一時代前の体罰はよくないという現代の中でいかなるペナルティーを科していけばいいか、みんなで考えましょう。


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